ロードサービスより連絡を受けてから90分、山梨県上野原市の山奥に到着しました。中央高速上野原インターを降りてから、山道を走ること15km、地元から50kmの現場です。車の鍵開け作業の大半は運転時間です。長時間走る現場は、テレポーテーションしたくなる。地元の緊急仕事が連発すれば、逃した売り上げの方が大きくなるからね・・・
アルファロメオの内溝キーなので、近辺には開けられる鍵屋がいないとのこと。こういう理由で、カギスターは奥多摩湖などの山奥へ時々出動します。人も車も少ない地域では、鍵屋という商売は成り立ちません。必然的に鍵屋は生息しないか、もしくはレベルの高い鍵屋はいないことになります。
2000年式アルファロメオ156が佇んでいます。相変わらず、デザインは独創的かつ官能的です。アルファロメオは赤が似合う。
右ハンドルの助手席へ向かう。気分的に助手席のほうがやりやすい気がしました。経験上、ヨーロッパ車は、例外なく進行方向解錠なので、助手席左回しのピック作業がやりやすいだろうと判断しました。
こんな遠方まで来たら、すぐ開けるのはもったいない。初めてのアルファロメオ開けだから、のんびり楽しみながらピックしたい。鍵穴を覗くと、いまどきのBMWやVolkWagenと同じ構造の内溝2トラックだとわかります。感触としては、VolksWagen HU66タイプよりもタンブラーが決まりにくい。左回しが決まりずらいので、右回しをして配列イメージを焼き付けようと考えました。でも、右回しをしたら、集中ドアロック解除の音が聞こえました。アルファロメオはバック方向解錠なんですね。
ハッチバックドアを鍵で開けて荷物を取り出し、鍵を車内に残したまま閉めたため、インロックしたようです。リモコンで解錠していれば、ドアもunlock状態になるので、鍵閉じ込みは発生しなかった。こういうパターンのインロックが多いです。
ちなみに鍵の外観は右の写真のとおりです。内溝のウェーブ幅がBMWやVolksWagenよりも狭い。タンブラーの決まりづらさに関係しているのか。当然、トランスポンダーchip入りのリモコン格納タイプのフリップキーです。
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