
ご高齢のおじいさんが住んでいます。介護する親戚の方から、不動産屋さんを経由して依頼を受けました。鍵をなくしたので、出来れば作成してほしいとのこと。玄関錠は、滅多に見かけることのない棒鍵のレバータンブラー錠です。棒鍵だと、室内側も鍵穴なので、不便ですね。ケースを分解して、棒鍵を作ってみようかと考えながら動作を確認します。どうやらラッチボルトがきちんと動かず、寿命を終えた状態です。現在では、棒鍵の玄関錠を製造しているメーカーもない。汎用性のある現代の錠を加工取り付けしなければいけません。

隣の玄関ドアに目をやると、MIWA PMKが付いています。レバータンブラー錠から面付箱錠に取り替えたわけですね。木ドア厚が30しかないので、公団規格の36にするため、分厚い鉄板6mmを挟み込んでいます。この選択が、部材費も安くて、無難なのかな。エスカッションを加工して、さらにフロント部分の切欠を埋めなければいけません。シミュレーションしていくうちに、隣の玄関と同じ選択ではつまらないという気持ちになりました。

棒鍵の掘込錠を全部取っ払います。すべてのビスがマイナスです。時代を感じさせます。掘り込みを追加して、MIWA
LAを取り付けると、部材費は高くなりますが、作業はそれほど面倒ではないでしょう。バックセット38に合わせて、LA錠一式とエスカッションを注文します。

工事当日です。既存の掘り込み範囲をベルトサンダーで広げます。これだけ木ドアが薄いと、慎重にやらざるを得ません。。過去には、加工中に薄くなった木板が割れた経験があります。錠ケースをなんとか収めたとき、室内外の木板厚さは2mmしかありません。ケースをはめ込み確認しながら、何度も掘り込みを行うので、意外と時間がかかりました。


シリンダーおよびサムターン穴とレバーハンドル穴を追加加工して、エスカッションを表裏に挟み込みます。これで標準扉厚33になりました。エスカッション幅が、框幅とほぼ同じです。

シリンダーはURのリバーシブルキーなので、U9よりは使いやすいはずです。

ストライク用の掘り込みを行い、プレートを取り付けます。最後に動作確認をします。

廊下に散らばった大量の木屑をお掃除して、片付け作業します。立ち会った親戚の方が喜んでいました。2010年7月、立川市の現場工事です。
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