アメリカのWEISER製サムラッチ錠です。
アメリカでは、玄関錠はまだサムラッチ錠が主流のようです。
ラッチボルトの中心穴部品がプラスチックなので、寿命は短く、そのうち割れるでしょう。
日本ではプッシュプル錠が主流になっています。
今回は室内ノブのがたつきが気になるので直らないか、との依頼です。ノブ根元の遊びが大きくなっています。しかし、この部品はかしめているので、分解修理できません。また、ノブのみの取り寄せというのは、調べた限りでは無理なようです。錠セットで取り寄せるとしても5万円オーバーとなります。壊れているわけではなく、まだまだ使えるのですが、お客さんにとってはどうも気に入らないのでしょうか。信頼性のある日本製で交換したいとのこと。リッチだなあ。
バックセットは70です。チューブラデッドもラッチもバックセットを60mmにも変更できます。アメリカ製のチューブラはバックセットを変更できるものが多いですね。チューブラ本締とサムラッチ空錠がセパレートになっている錠は、私の知る限り、国産ではKODAIしかありません。セパレート取替錠を注文します。
ドア厚45なので、受注生産品となります。納期は1ヶ月弱かかりました。バックセットが60に変わるので、既存穴の戸先側を追加加工します。
新しいチューブラ本締錠とサムラッチ空錠を取り付けます。フロント切欠が大雑把だったので、ここも追加加工が必要でした。
室内側です。色はアンティックブラス、くすんだゴールドです。
上のエスカッションと下のエスカッションがぎりぎり重ならず、干渉しなくてすんでいます。
本締錠と空錠の距離が短いので、エスカッションを削ることになるのか、少しドキドキしていました。
KODAIのディンプルキーが5本付属します。
研磨剤ピカールで、エスカッション周囲の汚れと古い錠の跡形を取ります。2010年1月工事。
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