八王子の分譲マンションです。プライバシーを望むお子さんのために、室内ドアに錠を取り付け施錠できる室内ドアにするという依頼内容です。子供部屋に室内錠取付の作業依頼が増えているというのは、時代が変わってきつつある証左なんでしょうか。
既存の錠はMIWA LOというレバーハンドル空錠です。そら錠というのは間仕切錠ですから、施錠機能はありません。室内ドアは内開きが多く、内開きに面付錠だと見た目がすっきりしないし、制約が多い。値段は高くなるけど、掘込錠を新規取付することで話がまとまりました。空錠のちょい上にチューブラ形状の本締錠を取り付けましょう。
室内ドアの加工は何かとやりづらい。ドアが軽いので、ドアが動きやすいこと、靴下なので踏ん張れないこと、室内作業なので飛散する木屑に神経を使うことが理由です。さらに木ドア掘り込みは鉄扉と違い内部が空洞でないので、手間がかかる。過去においてはアングルビット22mmを使用したこともあるが、ビットが暴れるのが怖い。とりあえずドリル5mm10mmさらにステップドリルで穴を広げます。
穴の大きさがベルトサンダーを使えるほどになりました。BSは50、ケース深さは75。ガンガン掘り進めます。木屑がビュビュン飛ぶ。今回取り付ける錠はWEST222チューブラ錠です。
チューブラ本体がきちんと挿入できることを確認して、フロントサイズ25×58をケガきます。フロント部分をノミと彫刻刀でフロント厚み4mm分削ります。この手作業を高速化できる電動工具はないものか。シリンダーおよびサムターン穴をBS50の位置でホルソーを使い開けます。
WEST222チューブラ錠を取り付けました。左写真は室外側シリンダー、右は室内側サムターンです。もっと短時間で出来る鍵屋さんは多いでしょう。私はとにかく失敗しないように傷をつけないようにのんびりやります。加工系では慎重派です。
ストライク位置を確認し、掘り込み作業ではまたベルトサンダーが活躍します。トロヨケが収まるサイズはストライク穴より全然大きいので、少し面倒。最後にストライクプレートを取り付けて完了です。室内錠にディンプルシリンダーを取り付けるのは過剰な防犯性かな。
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