ここは日野駅近くのオフィスビル4Fテナント、ベランダに通じる勝手口ドアです。日野駅周辺では、商店・事務所が空き巣・強盗被害に多くあっているとお客さんから耳にしました。隣接するビルから簡単に飛び移れるため、お客さんは事務所荒らしを心配していました。

勝手口ドアによくあるガラス框ドアです。通常の錠では、ガラスを割られて手を入れられるので意味がありません。室外側に鍵穴は必要ないので、求める機能は内締錠です。

室内に手を入れてもサムターンを回せないように、サムターン着脱式の内締錠スーパーブロックを取り付けることにします。こういうドアは扉厚33以下が多いのですが、網入りガラスのためか38あります。

取付位置を決める際の、鍵屋の頭の中を解説します。
「バックセット38の位置に段差があり、ドア厚38から厚34に変わる。この位置におそらく補強板がある。この位置はガラスから10mmの位置だ。通常の一枚ガラスであれば、ガラスはサッシ内5,6mmまで入っているが、これは網入りガラスだから、10mmの位置までガラスがあるのか。ましてやこの位置にΦ8の穴を開けるから、ガラス端から6mmの位置までドリルが来る。ガラスは衝撃で簡単に割れてしまう。危険だ。」

ドリルでガラスに衝撃を与えるのは怖いので、戸先ぎりぎりの位置で錠本体を取り付けることにしました。ドリル穴を開けて覗いて見ると、右2点のドリル穴の両側とも補強板でした。補強板を正面から破壊するのは、面倒で時間がかかります。ここしかない、ドンピシャのベストな位置決めでした。位置決めをいい加減にすると、加工時間が2倍にも3倍にもなりえます。時間をかけても、位置決めは慎重に正確に。

室外は化粧板があるので、外から見ると、何かしら補助錠が付いているとわかります。外から何も見えないのに比べると、犯行自体をあきらめさせる威嚇効果があります。化粧板の4本足を本体側からビス4本で締め付け、挟みこむ取付なので、もぎとり破壊は不可能です。

ドア厚38+スペーサー7mmで、デッドがスライドできます。スーパーブロックの許容扉厚が45なので、ぎりぎりです。デッドを全突出すると、アルミ枠に当たるので、枠を掘り込みます。アルミの奥は、モルタルでした。住宅ならたいてい木か空洞なのですが、やはりオフィスビルなので枠の構造が違う。
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