お付き合いのある昭島の建設会社、自社ビル1F。自動ドアの鍵を落としたので、早急に交換してほしいと連絡を受けます。左右の錠ともに同一キー、古い自動ドアによく見られるGOAL棒鍵です。2011年3月、霙混じりの小雨が降っています。
外観サイズからすると、今までのように着脱は一人でこなせるかと考えました。でも左右にドア枠がなく、ガラスの厚みが結構あります。仲間内に聞くと、予想以上に重いドアだと言われます。問屋さんに納期を確認。左右のレバータンブラー錠、2個同一だと一月かかる。これではお話にならない。レバータンブラー錠を組み替えて、刻みの異なる棒鍵に変更することにします。変更した当日、合鍵7本を社員が夕刻退社するまでに渡すことが条件となりました。作業量からして、一人では間に合いません。おまけに、棒鍵の合鍵マシンは持っていません。
1日猶予を頂き、棒鍵マシンを装備している工事系スペシャリストにヘルプ要請します。朝一現場で合流。本日は快晴、ラジオ体操と朝礼を頭の中で終了させます。まずはパネルを外したい。しかし、外壁に当たってしまいます。これ、どうやって取付けたの?おそらく、自動ドア施工後に外壁タイルをはめ込んでいったのでしょう。
パネルを30度のみ開いた状態で作業開始。工具を入れるスペースが狭く、やりづらい。ヘルプがいなきゃ終わらない。自動ドアを斜めに倒すスペースを確保するため、前後方向のボルトすべて、車輪まで外します。車輪のことをヘルプ鍵屋さんは、なぜかコロと呼びます。
2人で自動ドアを倒して横方向に寝かす。ドア左右枠がなく、ガラスを持つので衝撃を与えないよう気を使う。
GOAL錠ケースの蓋を外す。レバータンブラー3枚の順番を適当に変えてみる。子鍵セットのうち、どれに合致するか確認する。潤滑剤を吹いて蓋を閉じる。メカニズムがシンプルの極致なので、寿命は相当長い錠でしょう。
棒鍵の合鍵を7本カットしていただく。ブランク先端の旗が純正キーより厚いけど、問題なく廻るね。
2枚ドアとも着脱、レバータンブラー組替を終了しました。自動ドアの取り外しは短時間だけど、取り付けを一人で行うと、毎回時間がかかります。前後、左右、上下方向の位置を元通りにするため、脚立を登ったり降りたりして、ドア位置を調整する。この作業、二人だと本当に楽で効率が良くなります。最後にセンサーを元に戻して自動ドアの電源ON。開閉動作を何度も確認します。おつかれさまでした。
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