小平市の戸建賃貸にやってきました。半年前にカギスターがシリンダー交換をした住宅玄関です。鍵の調子が悪い、と不動産屋さんに連絡を受け、現場へ急行しました。'08/11月の出来事です。

入居者に状況を聞いてみます。主錠は問題なく開けられるが、補助錠(サブロック)が外からも内からも開けられないというのです。前日深夜に鍵屋を呼んで腰高窓を開けてもらったそうです。室内側からサムターンを回そうとしても、70度までしか廻りません。alphaの新日軽向け錠ケースは寿命が短いので、過去に何度も経験したように、ケースの異常ではないかと思い始めます。

室外側からシリンダーに鍵を差込み、回してもやはり70度までしか廻りません。90度廻らないと、カンヌキが完全に引っ込みません。70度だと、カンヌキは半分ほどしか引っ込んでいないようです。室外にはドアの煙返し、室内には、ドア枠の煙返しがあり、チリからカンヌキにアクセスすることも覗くこともできない状態です。完全にデッドロック状態・・・面倒な状態です。以前交換したシリンダーとサムターンの不良でないことは明白です。

錠ケースが何かしらトラブルを抱えています。シリンダーとサムターンはトラブルを起こしていないので、出来れば錠ケースのみを破壊して、料金を抑えるためにもシリンダーとサムターンは引き続き使いたい。主錠ケースの在庫を取り出し、ケース内部の構造を見て、カンヌキと連動する部品を確認します。

シリンダー下に穴を開けます。穴を開ける位置は、飾り座で隠れる位置です。ケース内部まで穴を貫通させ、カンヌキと連動する部品を見つけます。この現場では、室内側から飾り座を外せたので、まだラッキーな方かも知れません。飾り座を外せず、壊すのもはばかられる状況となれば、シリンダーを切断して落としていたでしょう。

カンヌキと連動する部品をスライドさせようとしても、やはりカンヌキは完全に引っ込みません。この後、もう少し格闘して、ようやくカンヌキを引っ込めました。これでドアを開けられました。鍵屋が行う鍵交換は通常シリンダーのみです。錠ケースは耐久品なので、交換はしません。しかし、こういったトラブルが起きた場合、シリンダー交換をした鍵屋の工事がいい加減だったからじゃないか・・・と疑われてしまうのは、ありがちです。今回のようなトラブルはまれなケースであり、入居者が一番の被害者と言えます。

錠ケースのビスが緩んでいるためフロント部で引っかかり、ケースを取り出すのに少し苦労しました。原因は何だ?

スプリングがドア框下から落ちてきました。このスプリングがケースの丁番側にはまりこみ、カンヌキの動きを阻害していたようです。ケースの丁番側端は、玄関ドアの仕切り版があります。スプリングがこのスペースに入り込むと、逃げ場を失って身動きが取れなくなります。しかし、このスプリングは、サブロックの錠ケースに使われている部品ではありません。過去の経験では、主錠ケースから部品が落ちてきて、それがサブロックのカンヌキの動きを阻害していたことがありました。主錠を取り外してみたところ、レバーハンドルと連動する同じスプリングがありました。主錠ケースは見た目に新しく問題はない。カギスターの推測はこうです。過去に交換した古い主錠ケースに使われていた部品であるスプリングがドア内に落ち、それがサブロック錠ケース上に落ちた。そして幾度と無く、ドアを開閉する振動でスプリングはケースの丁番側へ移動した・・・・入居者と不動産屋さんに説明し、サブロックの錠ケースを後日交換しました。
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