玄関ドアは引き戸、戸先鎌錠の2ロックです。上側のMIWAディスクシリンダーを覗くと、鉄片のようなものが詰まっています。当然、鍵は途中までしか入りません。異物はタンブラーの隙間にがっちり食い込んでいるので、鍵穴から異物を抜く作業を続けるとしても、1時間以上かかりそうです。
気温がどんどん下がる真冬の夕方時、小さいお子さんもおり、長時間家族を待たせるのは忍びない。とりあえず腰高窓を開けて家の中に入り込み、玄関ドアを開けました。MIWA
SL87のフロントプレートをはずして、捻じ込み式のディスクシリンダーを取り外します。
異物抜き作業再開です。こういう異物が偶然鍵穴に飛び込むことはありません。子供のいたずらかどうかはともかく、第三者が悪意を持って鍵穴に差し込んだことは確実です。マンションやアパートで時々この手の現場に出くわします。
異物ががっちり挟まっており、シアラインが揃わないので、シリンダーから内筒を抜く作業に時間がかかりました。鍵穴から見える異物を押してもつかんでも、なかなか手前に引き寄せられません。
このままでは異物が抜ける気配がありません。タンブラーを固定するかんざしを抜いて、タンブラーとスプリングを1つずつ抜いていきます。ディスクシリンダーのタンブラーを抜くのは、久しぶりです。タンブラーの向きと位置を記憶しながら作業を進めます。
ようやく異物の鉄片が抜けました。8mm四方くらいの大きさです。たちの悪いいたずらです。ディスクシリンダーの捻じ込み式だから、シリンダーをはずすことが出来ました。いまどきのシリンダーであれば外すだけで苦労したでしょう。
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