八王子市駅近くにある、廃墟となっている古いアパートの玄関ドアです。相続したアパートを売却するにあたって、鍵がないので、まずは全部屋解錠して部屋の中を確認したいとの依頼です。

2009年8月末の昼下がり。周囲は藪なので、玄関ドア付近は数10匹も、蚊が飛び回っています。何箇所か蚊に刺され、平常心を失いながら、解錠しました。玄関に円筒錠というのは、今の時代ありえません。ノブの中心に鍵穴があるという点では、インテグラル錠と似ています。でも、円筒錠はフロントを見れば分かるように、デッドボルトはなく、施錠時はラッチボルトが固定されす。また、施錠するときは鍵を使わず室内ボタンを押してからドアを閉めます。

円筒錠の交換は錠セットでも交換となります。室内握り玉根元の小さい穴に千枚通しなどの工具を差し込むと、ノブを手前に引き抜くことができます。風呂場に使われた古い円筒錠だと、完全に腐食していてサビだらけで、ノブを引き抜けずに苦労することがあります。

丸座のすき間にマイナスドライバーを挿しこみ、丸座を外します。

最後にフロントビスを緩めてラッチケースを取り出します。

交換するGOAL円筒錠ULW-5Eです。先ほどと同様千枚通しで穴に挿しこみ、室内握り玉を外します。シリンダーは簡単にピックできるディスクシリンダーです。料金も格安で、防犯性も最低です。

取り外しと逆の手順で取り付けます。室外握り玉をはめ込むときは、ラッチ尾部と噛み合わせがうまくいくようにします。今回は、防犯性を無視して売却先に渡す鍵があればよいという現場でした。
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