高さは70cmくらい。レバーハンドルが付いているので業務用金庫だと思いました。シリンダーはよくあるSTARの4pinシリンダーです。
裏蓋のシールには73とあります。1973年製で間違いないでしょう。かなり古いです。耐火性は失われていますが、保管庫としてなら半永久的に使えるでしょう。
ダイヤルは固定4枚座ですが、シリンダーはカムロックでなく、独立したカンヌキがあります。シリンダーだけ見ると業務用、ダイヤルは家庭用のミックス、一応家庭用金庫の部類といえるでしょう。
カンヌキに取り付けられたスプリング、ワッシャー、Eリングを外して、カンヌキを取り外していきます。カンヌキの下にシリンダーがあります。
シリンダーを取り外します。メンテナンス用のディンプルシリンダーなら既存シリンダーの長さにあわせて切断し、その場で交換できるのですが、今回は同じ長さのシリンダーを取り寄せました。メンテナンスシリンダーだと、キーを45度しか回せませんし、施錠状態でないとキーが抜けません。この操作性がお客さんに嫌われました。
切欠径をヤスリで1mmほど広げて、新しいシリンダーを取り付けました。今までと同様の操作です。
右廻し360度解錠でも左廻し360度施錠でも、キーは抜けます。レバーハンドルを右にスライドさせて、金庫ドアを開けた後にまた、レバーハンドルが左に戻ることがあります。原因は連動するスプリングがへたっているためでした。この状況がドアを開けられなくなるようなトラブルを引き起こすわけではありません。
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