よくみるEIKOのロゴです。エーコーはNo.1金庫専門メーカー、やはり現場で出くわす確率も高い。写真のように自宅押入れに設置しているケースが多いですね。高さは500幅は300ほど、キーはあるけどテンキー操作がうまく機能しないようです。
暗証番号を押せば、ぴっぽっぱっと反応音は出る。でもソレノイド動作音も聞こえず、当然キーも廻らない。電池を新品に取り替えたそうですが、現象は変わらずです。
パネルを外しました。パネルを外すだけで苦労しました。それは、●●●●●●だったからです。ソレノイド配線を見つけるため、ああやって、そうやって、こうしましたが、なかなか見つからない。どうせ基盤がイカレテルならばソレノイドを破壊しちゃえ、と方針を変えました。
金庫スコープで簡単にソレノイドの位置は確認できます。でも、配線がわからない。どこにある?ドアを開けた後に、なるほどね、と思うのはコロンブスの卵状態です。途中気を抜いたせいか、電動ドリルが暴れて、顎と顔を直撃されました。危ない・・・
金庫ドアが開きました。ソレノイドを破壊すれば、シリンダーによる開錠の障害物がなくなります。製造年が平成元年と書いてあります。耐火金庫の耐用年数は一般的に20年と言われます。耐火性はほぼなくなっているとみていいでしょう。
テンキー式金庫の場合、家庭用と業務用では構造上の大きな違いはなく、行う作業も大して変わりません。もちろん業務用金庫の方が、簡単に開けられない仕組みが講じられている可能性はあります。でも家庭用というだけで、料金相場が業務用の半分くらいになります。不思議なものです。これは、国産車・外車の違いでも感じることがあります。難易度と料金は必ずしも比例しない。おいしいと思う作業があれば、割に合わないと感じることもあるものです。
ソレノイドを取っ払って、キーを使ったシリンダーのみでの施開錠方式となります。金庫の場合、基盤やソレノイドは業者にも交換部品が供給されません。業務用だと、メーカーの技術者に直接修理に来てもらうこともできるようです。何より家庭用金庫の場合は、買いなおした方が断然安いでしょう。
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